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紫式子日記

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ムンク展にて

紫式子さん、はじめまして。
「ムンク展」、なかなか興味深かったですね。
やはりその土地が作家に与える影響って大きいと思います。特に北欧では "白夜" という特異な現象がありますので。
ムンクの絵の中に潜む暗いのに明るい不思議な感覚はまさにそれかと・・・。
それと関係あるかは分かりませんが、北欧がデス・メタル活況の地というのもまた面白い現象で。

>TAOさん

コメントありがとうございまして。

近年まれに見る、大胆な切り口の
展覧会だったと思います。

でででデスメタル……
近代が西ヨーロッパ~アメリカという、
さほど気候が極端ではないところを
中心に展開してきたとすれば、
アジアやアフリカだけでなく北欧も
「アウトサイダー」であり、
「カウンター(カルチャー)」の
場とされてきたのかもしれませんね。

無題

こんにちは。

ノルウェーとうお国柄も出ているのかと
思わせるような作品がかなりありましたね。

企画力の勝利!

>Takさん

レス速っ!!笑

予算が限られていたほうが
却ってアタマ使って
いい展示になるんですよね(笑)

「ムンク展」


★国立西洋美術館Webページ
★東京新聞イベントページ

折りよく曇ってきて、
なかなかムンクな気分

今回の展覧会は、ムンクの作品における「装飾」という問題に光を当てる世界でも初めての試みで、オスロ市立ムンク美術館などからの代表作108点を一堂に展観します。

本展は、ムンクが試みた装飾プロジェクトにそれぞれ1章をあてて構成され、彼の「装飾画家」としての軌跡をたどれるものとなっています。第1章では〈生命のフリーズ〉における装飾性の展開を扱い、それに続く各章では、アクセル・ハイベルク邸やマックス・リンデ邸といった個人住宅の装飾や、ベルリン小劇場、オスロ大学講堂、フレイア・チョコレート工場、オスロ市庁舎の壁画構想といった公的建築でのプロジェクトを紹介します。


と、、、これもなかなか
目新しい切り口、
学芸員さんアタマひねった!!
感のする展覧会ですねぃ。

コンセプト文章の示すとおり、
いわゆる「油彩画」はほとんど
第1章に集中し、第2章以降は
壁画・装飾画などの「仕事」を
ピックアップした構成と
なっています。

第1章<生命のフリーズ>:装飾への道
思うのは、
「意外と明るい絵を描くじゃあないか」
ということでしょうか。

とかく『叫び』『不安』『絶望』の
「フィヨルド三部作(ごめん今勝手に付けた)」ばかりが
取り沙汰され、
よくて『思春期』『マドンナ』
『病める子供』くらいしか
印象にない、ムンクさん。

ですが今回紹介されている
『灰』『橋の上の女性たち』
などでは、明るい色彩
艶やかなエロティシズム
見られます。

中でも特筆すべきは
チケットやポスターにも
採用されている
『声/夏の夜』

夕べの湖を背景に、
木々が生える中で
うっとりとする女性の顔は、
逆光に霞んで見えます。
木陰での口づけを
せがんでいるようにも
見えて、なんとも色っぽい

とかく北の国の人ってのは
鮮やかな色を使うのが
上手いですよね。
北欧インテリアしかり、
ロシアの民芸品しかり、
シャガールしかり。。。
ムンクもその系譜に入れて
差し支えないと思います。

思ったのですけど、
この人って躁鬱の気が
あったんじゃないかしら。

北欧って、夏と冬で
日照時間に差がありすぎて、
冬は鬱病の人が
3倍だか4倍だかに
なるらしいんですよ。

明るく伸びやかな作品は
夏の北欧の豊かな自然を、
暗く閉塞感ばかりの作品は
冬の北欧の厳しい自然を、
それぞれ反映してるんじゃ?
そういや入り口で見られる
オスロー美術館の映像でも、
空、けっこう色濃くて鮮やかだった。。。

光と闇を取り入れて
対立・止揚させた
ゴシック美術なんかも、
北ヨーロッパの自然で顕著な
死⇔再生のサイクルを
反映したものだと
言われているし……。

死骸から栄養を吸収した
木が伸びやかに生えて
都市を形成していく
『メタボリズム』も
その「サイクル」を
意識しているかもしれません。

「フィヨルド三部作」を並べた上に
展示される構想だった横長の作品
『宙空での出会い』も
「絶望の冬の先に春が来る」
という希望を表現してるのかも?

実現しなかった
展示スケッチで、
絵には幹しか描かれていない
木々が、ことごとく
キャンバスを突き破り、
壁に枝葉を伸ばしているのも
なんとも言えず印象的でした。


あとびっくりしたのが、
ムンクの絵がオスロにある
工場の社食の壁画になってる

ってこと。

食事する場所にムンクかよ!!
ってことではなくて、ですね。。。

そんだけ、アッチの人って
芸術が身近なんだなー、って。
そういやパリも1区や2区なんか、
美術品の中歩くような
街並みだもんな。

日本だと六本木アート・トライアングルとか
がんばってくれてますけど、
でもやっぱりまだまだだなっていうか
「よし、行くか!」って
気合入れて行くところ、って感じ。
ちょっとした非日常というか、
日常と地続きになってませんよね。

ムンクは
「これからは労働者の時代だ。
 芸術は再び万人の所有財産と
 なるだろう。」

って考えて、公的な場に飾られる
壁画なんかを制作したんですって。
なんか、そういう感覚、
まだまだ身についてないな、
って感じです。


作品自体に感じ入ったのに加え、
いろいろ、考えるところのある
展覧会でありました。



ムンク 展

会場: 国立西洋美術館
スケジュール: 2007年10月06日 ~ 2008年01月06日
月曜休館(ただし、10月8日、12月24日は開館、10月9日(火)、12月25日(火)は休館)、年末年始休館 12月28日(金)〜1月1日(火)
住所: 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
電話: 03-3828-5131 ファックス: 03-3828-5135

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ムンク展にて

紫式子さん、はじめまして。
「ムンク展」、なかなか興味深かったですね。
やはりその土地が作家に与える影響って大きいと思います。特に北欧では "白夜" という特異な現象がありますので。
ムンクの絵の中に潜む暗いのに明るい不思議な感覚はまさにそれかと・・・。
それと関係あるかは分かりませんが、北欧がデス・メタル活況の地というのもまた面白い現象で。

>TAOさん

コメントありがとうございまして。

近年まれに見る、大胆な切り口の
展覧会だったと思います。

でででデスメタル……
近代が西ヨーロッパ~アメリカという、
さほど気候が極端ではないところを
中心に展開してきたとすれば、
アジアやアフリカだけでなく北欧も
「アウトサイダー」であり、
「カウンター(カルチャー)」の
場とされてきたのかもしれませんね。

無題

こんにちは。

ノルウェーとうお国柄も出ているのかと
思わせるような作品がかなりありましたね。

企画力の勝利!

>Takさん

レス速っ!!笑

予算が限られていたほうが
却ってアタマ使って
いい展示になるんですよね(笑)

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