2010/02/28 Category : Art 束芋「断面の世代」展@横浜美術館 ごっぶさた~、の横浜美術館。束芋。彼女の作品だけの展示を観るのは初めて。今まで気付かなかった特徴に気付く。メタモルフォーゼへの固執。アニメの人だから、にしても多すぎる。吉田修一の『悪人』に寄せた一連の作品では、人間と無機物の融合・遷移が多く見られた。描線の生々しい強弱。これはマンガっぽい。70年代という、戦後のサブカルチャーに完全に浸った世代として、そのような描画手法を取るのがしっくり来るのか? 関係ないかなマンガっぽいつながりでもう一点、デッサンが狂っている作品がしばしば。画力のある方なので、技能云々ではなく意図的なもののはず。強く意識している箇所(例えば手指)を誇張することで狂う、あるいは注目させるために狂わせるのでは。生理痛のようだな、となんとなく思った。自分の中にある違和感、内臓の存在を殊更強く意識する。だけれど皮膚はなおも存在するもどかしさ。観覧後、カフェ小倉山でお茶。草間弥生ソファを占領。観ていると不安なのに、包まれると安心するふしぎ。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword