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紫式子日記

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束芋「断面の世代」展@横浜美術館

ごっぶさた~、の横浜美術館。

束芋。
彼女の作品だけの展示を観るのは初めて。
今まで気付かなかった特徴に気付く。

メタモルフォーゼへの固執。
アニメの人だから、にしても多すぎる。
吉田修一の『悪人』に寄せた一連の作品では、人間と無機物の融合・遷移が多く見られた。

描線の生々しい強弱。
これはマンガっぽい。
70年代という、戦後のサブカルチャーに完全に浸った世代として、そのような描画手法を取るのがしっくり来るのか? 関係ないかな

マンガっぽいつながりでもう一点、デッサンが狂っている作品がしばしば。
画力のある方なので、技能云々ではなく意図的なもののはず。
強く意識している箇所(例えば手指)を誇張することで狂う、あるいは注目させるために狂わせるのでは。

生理痛のようだな、となんとなく思った。
自分の中にある違和感、内臓の存在を殊更強く意識する。
だけれど皮膚はなおも存在するもどかしさ。



観覧後、カフェ小倉山でお茶。
草間弥生ソファを占領。
観ていると不安なのに、包まれると安心するふしぎ。

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