2007/12/25 Category : Books 『豊饒の海(一)春の雪』三島由紀夫 春の雪とりあえず「この男、クズだな」というところで父と共通見解に至りました。ああ今全国の三島ファンの殺気が。しかしやはりいちばん美しい日本語を紡いだ作家、という評価は揺るぎませんね。爛熟、芳醇、そんな言葉が似つかわしい。あと『鹿鳴館』なんかでは対立項として置かれていた洋の東西、公(政)と私なんかが絶妙に反発しあいつつ、融和している印象も受けました。ぜんぶ読んでからまた書こうと思います。 [0回]PR
2007/12/19 Category : Movies 映画『愛の予感』 ★予告編(YouTube)★公式サイト久しぶりに胃の辺りが重くなる映画観たーって感じ……かな……。監督曰く、「ラブストーリーが撮りたかった」でも低予算で、アイドル俳優を使えない。じゃあ、どうするか。「近松門左衛門みたいに、 時代のタブーを描こうと思った」現代におけるタブーは何か。そう考えたとき、少年犯罪の被害者と加害者、その親同士の恋愛、という着想を得たんだそうです。一緒に行った後輩の言葉を借りれば「本当に予感だけの映画でしたね!」全く以って。でもその「予感だけ」が、どうなったんだろう、と後を引く。しかも、ハッピーエンドの予感じゃあないんですよ。なんたって着想の原点が近松ですから……。劇中にはほとんど台詞がなく、BGMもなし。同じような映像が繰り返される中に、かすかに紛れ込む変化を読み取る映画。そういう映画を退屈だと思う人は、ご覧にならなくて結構。な一本。 [0回]
2007/12/15 Category : Movies 今日買ったDVD すごくすごく珍しく、DVDを買った。今までのところだと『アメリ』『ショコラ』の2本しか買ってなかった。そのくらい価値を感じてる訳です。プライドと偏見これは今のところ『ショコラ』の次に好きな映画。 前日記に書いた、2枚2222円のパックで(笑)空中庭園 通常版友人が内定祝いに買ってくれた!やたら他人に薦めてるくせに、私も内容うろ覚えなので良くないと思って。 [0回]
2007/12/15 Category : Art これから行きたい美術展 ◎「荒ぶる神々の黄昏 - なにものかへのレクイエム・その弐」 2007年12月22日(土)- 2008年2月16日(土) (※冬季休廊: 2007年12月29日(土)- 2008年1月7日(月)) atシュウゴアーツ 森村泰昌の新作展。 実は個人的に卒論を書き直してるのですが、 これのせいで提出を延ばした(笑)◎「ART@AGNESアグネスホテル アートフェア2008」 1/12(土)11:00〜19:00 1/13(日)11:00〜18:00 去年の反省を活かし、 今年は予約制らしいです。 ギャラリーでも予約できるらしいので、 シュウゴアーツで済ませようかと。◎「GOTH ゴス展」 2007年12月22日(土)-2008年3月26日(水) at横浜美術館。 束芋先生ってゴスだったんか。◎「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美」 2008年1月24日(木)~4月6日(日) at東京都美術館 「ベルばら」チケットがほしいだけです。 本当にありがとうございました。 [0回]
2007/12/12 Category : Books 『サウスバウンド』奥田英郎 父は、元過激派だ。母も、元過激派だ。作品への気合はコピーの気合で大体わかる。映画の感想はこちら。原作→映画の順で観た人が「原作の方が面白かった」と言っていて、映画も十分楽しめた私はじゃあ原作は如何ほどか、と期待して読んでみた次第。いや、期待のはるか上!二郎が心ならずも「活動」に加わってしまう、その出来事の重さ。だってこの子小6でしょ!?繰り返される「大人は子供の世界では無力、 子供も大人の世界では無力」という言葉もそこには絡んでくるんだろうけど……。奥田英郎、手加減ねぇなぁ。あと個人的にグッと来たのが、ベニーさんがユダヤ人だったというエピソード。政治的にデリケートだし私は彼らについてほとんど何も知らないので、何とも言えないんだけれど、彼らの「苦労性」にはそっと寄り添いたくなります。 つづきはこちら [0回]