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紫式子日記

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『豊饒の海(一)春の雪』三島由紀夫



とりあえず
「この男、クズだな」
というところで
父と共通見解に至りました。
ああ今全国の三島ファンの殺気が。

しかしやはりいちばん美しい日本語を紡いだ
作家
、という評価は揺るぎませんね。
爛熟、芳醇、そんな言葉が似つかわしい。

あと『鹿鳴館』なんかでは
対立項として置かれていた
洋の東西、公(政)と私なんかが
絶妙に反発しあいつつ、
融和している印象も受けました。

ぜんぶ読んでからまた書こうと思います。

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映画『愛の予感』

★予告編(YouTube)


公式サイト

久しぶりに胃の辺りが
重くなる映画観たー

って感じ……かな……。

監督曰く、
「ラブストーリーが撮りたかった」
でも低予算で、アイドル俳優を使えない。
じゃあ、どうするか。
「近松門左衛門みたいに、
 時代のタブーを描こうと思った」


現代におけるタブーは何か。
そう考えたとき、
少年犯罪の被害者と加害者、
その親同士の恋愛、という
着想を得たんだそうです。


一緒に行った後輩の言葉を借りれば
「本当に予感だけの映画でしたね!」
全く以って。

でもその「予感だけ」が、
どうなったんだろう、と後を引く。
しかも、ハッピーエンドの
予感じゃあないんですよ。
なんたって着想の原点が
近松ですから……。


劇中にはほとんど台詞がなく、BGMもなし。
同じような映像が繰り返される中に、
かすかに紛れ込む変化を読み取る映画。
そういう映画を退屈だと思う人は、
ご覧にならなくて結構。
な一本。

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今日買ったDVD

すごくすごく珍しく、DVDを買った。

今までのところだと
『アメリ』『ショコラ』の
2本しか買ってなかった。
そのくらい価値を感じてる訳です。


これは今のところ『ショコラ』の次に好きな映画。


チャーリーとチョコレート工場 ティム・バートンのコープスブライド 特別版

前日記に書いた、2枚2222円のパックで(笑)



友人が内定祝いに買ってくれた!
やたら他人に薦めてるくせに、
私も内容うろ覚えなので良くないと思って。

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これから行きたい美術展

「荒ぶる神々の黄昏 - なにものかへのレクイエム・その弐」
 2007年12月22日(土)- 2008年2月16日(土)
 (※冬季休廊: 2007年12月29日(土)- 2008年1月7日(月))
 atシュウゴアーツ
 森村泰昌の新作展。
 実は個人的に卒論を書き直してるのですが、
 これのせいで提出を延ばした(笑)

「ART@AGNESアグネスホテル アートフェア2008」
 1/12(土)11:00〜19:00
 1/13(日)11:00〜18:00
 去年の反省を活かし、
 今年は予約制らしいです。
 ギャラリーでも予約できるらしいので、
 シュウゴアーツで済ませようかと。

「GOTH ゴス展」
 2007年12月22日(土)-2008年3月26日(水)
 at横浜美術館。
 束芋先生ってゴスだったんか。

「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美」
 2008年1月24日(木)~4月6日(日)
 at東京都美術館
 「ベルばら」チケットがほしいだけです。
 本当にありがとうございました。

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『サウスバウンド』奥田英郎

サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)


父は、元過激派だ。
母も、元過激派だ。

作品への気合はコピーの気合で大体わかる。

映画の感想はこちら

原作→映画の順で観た人が
「原作の方が面白かった」
と言っていて、
映画も十分楽しめた私は
じゃあ原作は如何ほどか、
と期待して読んでみた次第。

いや、期待のはるか上!

二郎が心ならずも「活動」に
加わってしまう、その出来事の重さ。
だってこの子小6でしょ!?

繰り返される
「大人は子供の世界では無力、
 子供も大人の世界では無力」

という言葉もそこには
絡んでくるんだろうけど……。
奥田英郎、手加減ねぇなぁ。

あと個人的にグッと来たのが、
ベニーさんがユダヤ人だった
というエピソード。
政治的にデリケートだし
私は彼らについてほとんど
何も知らないので、
何とも言えないんだけれど、
彼らの「苦労性」には
そっと寄り添いたくなります。

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