忍者ブログ

紫式子日記

Home > ブログ > 記事一覧

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『スタンドアップ』



鉱山という男だらけの職場で働くことを選んだ女性たちの戦い。

セクハラって言葉は世の中にあるけれど、
男性が圧倒的多数を占める世界の辞書にはない。
嫌悪の表情を浮かべれば「ユーモアを忘れるな!」
と、無粋者扱いされるだけです。

この映画の白眉なところは
「女性すら女性の味方ではない」
というのをちゃんと描いているところ。

親や子どもの理解は当然のように得られません、
「何かあったら何でも言いなさい」
と気さくに声を掛けてくれた社長ですら
直属の上司のウソ八百な報告を鵜呑みにします。

味方が誰もいない!
その分、労組集会での父親のスピーチが
(映画的に)グッと盛り上げてくれるんですが、
実際に男社会の職場で働いてる女子には
この「父親」はいないんだよなー……というのも思ったり。

セクハラに悩まされている女は、これを観て共感で気を晴らすのか、
自分のがマシと気を紛らわすのか、行動を起こすのか。

拍手[0回]

PR

『ラヴェンダーの咲く庭で』



『ショコラ』でジュディ・デンチえぇなぁ、と思って
プロフィール読んで、題名だけは知ってた……作品。

私は好き! オトコ受けは悪そうだけど(笑)

「老いらくの恋」なんていう言い方もあるけれど、
身体が老いても気持ちはハタチ前後のまんま、なんてよく言うし、
老いても恋しちゃうと思うんだ、私なんかも他人事でなく。

そして恋を通して「大人気(だいにんきではなくおとなげ)」を
身に着けていくのも若いもんと同じなのだよな、
特にジュディ・デンチ演じる主人公は
いちども恋や結婚をしたことがないから
「恋をしてる人間のみっともなさ」みたいなのを自覚したり
隠したりすることができないんですよ、すごくかわいい。

けれど「中身は少女」でも世間的に見たら立派に「老女」だし、
相手の少年がまた少年で未熟だったりなんかして、おまけにそこに
天真爛漫で猪突猛進な「オトナの女」が現れちゃったりなんかして、
ラヴェンダーの咲く庭の静かな日常は、少し熱に浮かされた
真夏の白昼夢みたいな様相を呈するんです。

ラストシーンは、「少年に恋をした女性」すべてが
経なければならない「見送り」の儀式のような気がした。

拍手[0回]

『おしごと』しりあがり寿

おしごと (Mag comics)

しりあがり 寿


Amazonで詳しく見る
by G-Tools>



しりあがり寿も、田中圭一みたいに「会社員兼漫画家」って生活をしてたんだよね。
田中圭一は今も継続中でしりあがり寿はもう漫画家一本にしてる って違いはあるけど。

なのでしりあがり寿には社会人モノのまんがが多いんだと思う。
しかしOLモノまで描いてたとはしらなんだwww
(『ヒゲのOL』はOLモノというより伝記モノなので別扱いです)

10年前の単行本なんだけど、遅刻ネタとかコピーネタとか
飲み会ネタとか、今にも通じるネタが多くて共感ができます。
汎用性の高いネタでも「ありがち」になってないギャグセンスは流石です。


拍手[0回]

『サラリーマン田中K一がゆく!』田中圭一



「シモネタじゃない田中圭一はちょっとな……」
と敬遠していたのがすごくすごく悔やまれる!
すごく面白いし、読みやすい!(シモもあったしw)

玩具業界の裏話が知れるというのもあるし、
デキる上司・先輩の「仕事テクニック」には開眼させられる。
濃ゆい同年代の社員たちのエピソードも笑える。

あと帯とカバーと中表紙(?)とで虚々実々入り乱れてるのも芸が細かい。



しかし、こういう「社会人ネタ」のまんがで楽しめるようになったのって、
やっぱり自分が社会人になってからだよなぁ……なんて思う。

嬉しいような、悲しいような、ねw

拍手[0回]

『あずまんが大王(1)~(4)』あずまきよひこ

あずまんが大王 (1) (Dengeki comics EX) あずまんが大王 (2) (Dengeki comics EX)

あずまんが大王 (3) (Dengeki comics EX) あずまんが大王 (4)  (Dengeki comics EX)


『よつばと!』が鬼のように面白かったので、こっちにもトライ。

「シュールな感じ、『伝染るんです』みたいな感じ」
とかいう前評判を誰かから聞いていたような気がするんだけど……。
「シュール」ってのは当たってると思うけど、
作者の、各キャラクターへの愛情がはんぱなくてじんわり来る。



長身でスポーツ万能で成績優秀なクールビューティ、
榊さんが実はカワイイもの好きで……って設定はきゅんきゅん来るなぁ。

近所の野良猫たちには嫌われまくるのに、修学旅行で出会った
イリオモテヤマネコにだけは懐かれるとか! その後の感動の再会とか!!
再会シーンは本当に泣けて何度も読み返してます(笑)。



もちろんギャグのクオリティも高くて、「笑って泣ける」。
朝目新聞とかで大好きな人が多いの、うなずけました。

拍手[0回]

PAGE TOP