忍者ブログ

紫式子日記

Home > ブログ > 記事一覧

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『アリスが落ちた穴の中』プレミエレポート(2/4 作品)

長いので4分割してます。
1/4 上映前
2/4 作品
3/4 感想
4/4 上映後



作品は、ロウズ姫とギグルス王子が庭園で
甘やかに語らい合うシーンから始まる。
繰り広げられるエレガント・ゴシックな世界。

登場人物の音声は入らず、BGMと字幕で
会話の内容や雰囲気が描写されるサイレント映画の形式。
字幕に流される台詞は美文調。

「あちらの世界」の様子をギグルスに尋ねるロウズ。
「あちらの世界」=19世紀末、ヴィクトリア朝時代の
イギリスの様子を姫に説明するギグルス。

「あちらの世界」に興味を持つロウズに、
ギグルスは自分の能力で「あちらの世界」の未来を見せる。
挿入される戦争(世界大戦?)の記録映像。
ロウズはその醜さ・残虐さに嘆き悲しみ、
自らの眼球をえぐってしまう。

場面は地上の世界、人間の住む世界へ。
マメ山田氏演じるアリスの後ろ姿。
アリスは白兎を追って穴に落ちる。
(ここで、清水真里さんの人形が
アニメーションで使用される。)


白兎が入っていったのは、ロウズたちの城。
鍵穴から中の様子を覗き込むアリス。
ロウズ、ギグルス、閣下たち
「地底の住人」が勢ぞろいしている。

彼らはアリスの臭いに気づき、
ドアの影からアリスを引きずり出す。
醜く愚かで、ロウズが眼球をえぐる原因を作った「人間」。
(この辺りで挿入される、ヴィクトリア朝時代の
イラストレーションをコラージュして作成された
アニメーションが非常に秀逸。
早稲田松竹の「上映前の注意」の凄いバージョン。)


ギグルスは憎悪を叫ぶと共に、
人間たちの「夢」を食べて生きる自分たちは
人間なしでは生きられないというパラドックスを明かす。

アリスに興味を持ったロウズは、
自分たちの住む世界のことを説明する。
ここは永遠の午後3時、永遠に続くお茶会の幸福な時間。

アリスはロウズこそが、自分が探していた相手、
自分を永遠に愛し、大切にしてくれる相手だと考える。
地上でのアリスは孤独だ。
すでに老女でありながら、いつまで経っても少女の身体。
ずっと昔から、様々な家をたらい回しにされている。
アリスは自分を見つめつづけ、忘れないでくれる相手を求めていた。

アリスの望みに応えるため、アリスの魔法で視力を回復するロウズ。
アリスの愛らしい姿をその目で見、ロウズはアリスに永遠の愛を約束し、
地底の新たな住人として受け入れることを宣言する。
仲間が増えたこととロウズの目が戻ってきたこととを祝う、盛大なお茶会。

アリスはお礼に、ロウズたちを地上に招待する。
しかし地底での生活に馴れたロウズたちは、日の光に焼け死んでしまった。
絶叫するアリス。暗転。

場面はアリスの部屋に。
床に散らばるおもちゃと、アリス自身にそっくりの人形。
アリスは何も印刷されていない、真っ白な絵本をめくりながら
「夢がなければ、生きてはいけない……」
とつぶやく。
すべてはアリスの描いた夢であり、
ギグルスの言葉はアリス自身の言葉だったのだ。
音声も、ここでだけ俳優の肉声が使われている。

3/4 感想 につづく

拍手[0回]

PR

『アリスが落ちた穴の中』プレミエレポート(1/4 上映前)

えーっと、★前の記事でご紹介した
『アリスが落ちた穴の中』、観に行って参りました。
作品鑑賞だけでなくその前後もいろいろ充実していたので
ぜんぶ書いてたらバカ長くなっちゃいました(´・ω・)

読みやすいように4分割します。
1/4 上映前
2/4 作品
3/4 感想
4/4 上映後



【上映前】
13:40頃、栄の愛知芸術文化センターに着く。
目的は映像作家・★寺嶋真里さんの『アリスが落ちた穴の中』。

会場が「アートスペースA」ということは知っていたが、
何階にあるかがわからず正面玄関の案内図を見ていたところに
突如ヴィクトリア時代風の衣装に、白塗りのメイクをした一団が
「名古屋シネマテーク」のチラシの束を持って現れた。

『アリスが落ちた穴の中』に出演なさっている
Rose de Reficul et Guiggles
 (ロウズ・ド・レフィクァル・エ・ギグルス)
の皆様だ。
(※以下「ロウズ・ファミリー」と呼ばせていただきます。)
すごい、自ら呼び込みをやるんだ……と感嘆しながら、
先頭切ってチラシを配るロウズ姫に会場を尋ねるわたくし。
「会場12階です。
 エレベーター等があるので、お使いになってください」
と丁寧に指南してくださる姫。
デコルテの下部、胸の上に彫られた左右対称の刺青に刹那、うっとりとする。

12階、アートスペースA。
会場前に物販カウンターが出来ており、
監督の寺嶋さんと人形作家の★清水真理さんが立ってらっしゃった。
私の姿を認めるなり、
「しきこさーん!!」
と手を振ってくださった寺嶋さん。
私もきゃーきゃー言いながら走り寄る。
清水さんにご紹介いただき、下でロウズ・ファミリーの皆様が
呼び込みをなさっていた話などをする。

会場に入ると、ゴシック・ロリータテイストの服装の女性が目立つ。
名古屋の街でゴスロリ"な"方たちを見かけることはそうそう無いので、
彼女たちはふだんどこにいるのだろう、などと邪推する。
(名鉄パッセと名古屋パルコの特定フロアでは見るんですけどね。
ブランドショップがあるから。)


椅子に座り、上映までの時間を
アートフィルム・フェスティバルのパンフレットを見て過ごす。
表紙をめくったところに、1ページまるまる西村智弘氏の評論
『寺嶋真里のゴシックでアンダーグラウンドな系譜』が載っていておののく。
私は寺嶋さんと東京でたまたま出会い、(なぜか)懇意にしていただいてるのだが
いや本当、すごい方とお近付きにならせていただいたのだなぁと痛み入る。

西村氏の評論を締めくくる
「映像作家としての寺嶋は、20年代のシュルレアリスム映画を祖母、
 60年代のアンダーグラウンド映画を母としてもち、
 80年代のアンダーグラウンド・カルチャーから生まれた娘である。
 そしてこの娘が、2000年代末のアンダーグラウンド世界に
 生みだした子供が『アリスが落ちた穴の中』だといえるだろう。」

という一節に目が留まる。
私は個人的に、年代・世代によって個人が受ける影響というものを強く意識する。
これは卒論のテーマにした森村泰昌という美術家の影響が大きい。
彼は過去の絵画・写真芸術を自己の身体で再現し
時代・世代を超越して"受け継ぐ"ことを強調した作風で知られている。

時間になり、緊張した面持ちの寺嶋さんと、
寺嶋さんにエスコートされたロウズ姫とが壇上で挨拶。
ロウズ姫のメイクはアラステアの描く人物のよう。

2/4 作品 につづく

拍手[1回]

名古屋耽美クラスタの皆様へ『アリスが落ちた穴の中』

Official Web

東京遊びに行ったとき、ちょこっとお近づきになれた
映像作家・寺嶋真里さんのゴスロリな新作『アリスが落ちた穴の中』が
12月6日(日)、栄の愛知芸術文化センターでプレミア上映されます。

第14回 アートフィルム・フェスティバル の一環として、
アートスペースAにて14:00~(60分間)。
無料¥0(!!)

有名人形作家・清水真理さんの人形や
Rose de Reficul et Guiggles(ロウズ・ド・レフィクァル・エ・ギグルス)という
ゴスなパフォーマンスユニットの方々が出演する、らしい。

公式サイト見る限りでは、かな~~り暗黒&乙女な仕上がりです。
名古屋エリアにお住まいのゴスロリ・耽美な皆さん、こぞりて行こうぞ。

寺嶋真里さん作品『Shanghai Flower』

拍手[0回]

青目黒@wiki内 青目黒・ロクロイチ紹介済作品一覧

青目黒@wiki内で紹介できている、
青目黒先生&ロクロイチ先生の作品一覧です

まぁ@wiki見てもらえればよいのですが、
一覧を掲載しているページが異なるので
いちどに見れた方がいいかな、と思いまして

(※作品タイトル=リンクになってますので
  クリックしていただければ各ページに飛びます)

青目黒作品紹介 掲載済作品一覧
「残業手当あったかい!」(『恋愛美人if』2007年3月号掲載)
「恋愛診断ユメみたい!!」(『恋愛美人if』2007年5月号掲載)
「class 4 dorothy」(『恋愛美人if』2007年6月号掲載)
「本能の眠る場所」(『恋愛美人if』2007年7月号掲載)
「子供ゴコロ大人のアソビ」(『恋愛美人if』2007年8月号掲載)
「空色をうめてピンク」(『恋愛美人if』2007年9月号掲載)
「SEX」(『恋愛美人if』2007年11月号掲載)
「キラキラキラ!!」(『Sweetプチ』2007年11月号掲載)
「おそろいの子❤(ハート)の子」(『絶対恋愛Sweet』2008年1月号掲載)
「出張報酬やわらかい!!!」(『恋愛美人if』2008年2月号掲載)
「君に占う星に裏あり!」(『恋愛美人if』2008年3月号掲載)
「class 4 dorothy 召しませアメのムチ☆」(『絶対恋愛Sweet』2008年4月号掲載)
「嘘つきはコイビトのはじまり!」(『絶対恋愛Sweet』2008年6月号掲載)

ロクロイチ作品紹介ページ 掲載済作品一覧
「閉じててね、心」
「ミダラに濡れる初・体・験」
「女の子どーしよ!? ~えっちな宿題やっちゃうもんね!~」
「女の子どーしよ!?2 ~ドキドキお泊まり☆一緒だもんね!~」
「愛ちゃんは秘密のコイビト」
「閉じこめたいの」
「素敵なアンドロお姉様」
「大丈夫! 恋×恋」
「生贄ちゃんが行く!」
「MMプレイヤー 女の子は保護られちゃう!」

レビューというかあらすじ、全部私が書いたんですが
書いた時期によって詳しさが全然ちがいますね……。
どこかでクオリティ統一したいな、とも思っています

拍手[1回]

2010年の手帳買った

宣言通り、マークスの「アポイントメントプランナー・リミテッド」です(ノ∀`)
ヴィヴァーチェ・ジッパーのパープルにした。

販売ページ(オンラインマークス・グラフィア)
★AA 2010手帳アポイントメント・プランナー“リミテッド”
 /ヴィヴァーチェ・ジッパー/パープル(HV)

2010手帳アポイントメント・プランナー“リミテッド”/ヴィヴァーチェ・ジッパー/パープル(HV)

ポケットちょう多い。いろいろ挟みまくる


「マイ・スタイル・アジェンダ」で好評だったのか、
今回は「リミテッド」にも「使い方指南」付き。

WORK PLANNERのデザイン意図、初めて理解したよ……(ノ∀`)

07→08、08→09には結構行われていたフォント・デザイン・
ページ構成の変更は、今回ほとんど無し。というか皆無。
09年版で完成されたということか

マンスリーページ比較。


ウィークリーページ比較。




to doリスト付きとか「今月の目標」書く欄がある手帳なんかも
惹かれはしたんだけど、やっぱり見出しや項目が無くて
「何書いてもいい」許容性・フトコロの広さのある
「アポイントメントプランナー・リミテッド」を選びました。

あと「マイ・スタイル・アジェンダ」や
「ウィークリープランナイ・リミテッド」の、
12月月間→12月週間→1月月間→1月週間→2月月間……
と、マンスリーページが離れてしまっているのに
耐えられなかったw
「今月の目標」系がある手帳だとしょうがないのですけどね。



今年のマークスのダイアリー、
店頭で実物を見て驚いたのがカバーの高級感!

拍手[0回]

PAGE TOP