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紫式子日記

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『上海ベイビー』衛慧


上海ベイビー
上海ベイビー




近代中国文学のレポートでの題材にするために。

時間との兼ね合いもあったとはいえ、一晩で読破できました。



上海に住むウェイトレス兼作家・ココが、不能の恋人に心を満たされる一方、妻子あるドイツ人との情事に身を焦がすというのが、話の軸。

そしてそこに関わる、「上海らしい(と形容して良いのでしょう)」ちょっと煩雑で猥雑な脇役たち。



性描写に関して、本国では発禁になったらしいですが、日本では「ヌルい」方です。

感覚としては山田詠美と近いかな。

性交に「交感」とか巫術的なものを絡めるのは田口ランディぽいし。

いずれにしても、恐らく私が「好きそう」と思われるタイプの小説なんだろうなと思います。

確かに読みやすかったです。

でも新鮮味はというと、あまり感じられなかったですね。

結末もなんだか凡庸だし。



ただ現代上海の、古今東西有象無象、いろんなものがいっしょくたになって詰まっているような雰囲気を味わえます。

「解放後(と言うと言葉が歴史的すぎるのかな)」の世代(=新人類?)たちの価値観を知る資料のひとつにもなっているんじゃないかと。

日本で言うところの、高度経済成長期前/後みたいな断絶があるように思えました。

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『美輪明宏のおしゃれ大図鑑』


美輪明宏のおしゃれ大図鑑
美輪明宏のおしゃれ大図鑑




レポートも書かんと読破しちゃいました。

MOREの連載だったんですよね、これ。

上品清楚知的美しい生活の何たるかを美輪様がレクチャーしてくださいます。

ファッション指南から、美と愛・幸福を学べる映画&音楽のリコメンド、正しい「美男子」の在り方まで。



なんか、読んでて自分の生活が恥ずかしくなった。

そんな本です。

とりあえず部屋の掃除をしました(レポートは?;)。



自分の生活に反映させるだけじゃなく、戦前〜戦後の文化資料・入門編としてもヨイのでは。

表紙のレイアウトにも反映されているように、戦前のアール=デコ様式が大プッシュされていますゆえ。



私のお気に入りはp69の「美しい日本語会話例」と、p192の「今、愛でるべき男たち」です。

後者で木村彰吾がベタボメされているのにニヤニヤしちゃいました。

そして前者に倣って「ごめんあそばせ」とか言ってたら、すかさずいいリアクションをしてくださいませ


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KAWADE夢ムック『田島昭宇vs浅田弘幸』


田島昭宇vs浅田弘幸
田島昭宇vs浅田弘幸




キレイな線でややエロ&グロなもんを描くまんが家の双頭、田島昭宇と浅田弘幸のまるまる1冊特集本。

田島昭宇は絵が上手すぎるっていうのとグロすぎるってとで敬遠しがちな私なのですが、なんたって浅田弘幸が大好きなので。

なんたって『I'll』が。

あの作品に出会わなければ私の人生はずっと暗澹たるものになっていたでしょう(オオゲサ)



内容は2人の対談に始まり、著名人からのファンコール、単行本未収録作品など盛りだくさん

私的に嬉しかったのは、『ダ・ヴィンチ』で連載されていた大槻ケンヂの小説『ロッキンホースバレリーナ』の挿絵が全て掲載されていたこと!

コレ、単行本だと扉絵だけしか残されなくって、ほとんど収録されてなかったんですよね〜……また会えて良かった

あと『禁じられた黄昏』もツボったかも。

「田島昭宇+浅田弘幸から拡がる漫画ガイド」も素敵。

少なくとも私の趣味と悉く一致している

なんてーか、間違ってもメジャー路線ではないんだけど、単なるオタク趣味でもない方面。

ツウ好みの系譜ってか・笑。




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『やさぐれぱんだ』


やさぐれぱんだ
やさぐれぱんだ




しばらく前、「気になるまんが」としてご紹介したこのまんが。

そのちょっと後に手に入れていたのですが、笑うのに忙しくてレビュー書くの忘れていました。



山賊undergroundというサイトで、山賊さんが公開していたまんがの単行本版。

今も「LOG」に載っているので、オンラインでも読めるのですが、出版にあたり何点も加筆修正なされていて、より面白く、よりスマートになっています。




出会いはビレバンでした。

立ち読みでのっけから和田アキ子に圧倒され笑い転げ、

「やばいこれをこのまま読んだら笑い死ぬ」

と悟り、そのときは平積みの山に戻したのですが。



だいたい、ぱんだ好きでシュールギャグ好きの私がこのまんがを好きにならない訳がなくって。

まぁ、シュールってほど不条理じゃないですけどね。

背景が白いから、「ポカーソ」みたいな雰囲気に最初包まれて、そして次に爆笑が襲ってくるんですよ。



作者の山賊さんとも、ちょっとしたきっかけでメールさせていただいたことがあります。

すごく感じの好い方でしたよ♪

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『CLOVER』スガシカオ


CLOVER
CLOVER




聴いているとドキドキします。

恋に似ています。



なんかこの人ってすんごいエロい唄い方しません?

ハスキーっぽいんだけど、実は伸びのいい声してる。

その乾いて湿った感じが、すごくエロい。気がする。

「ドキドキしちゃう」って、こっちがです!!

「イジメテミタイ」なんて、望むところです!!! このど変態が



詩も情緒があるしね。

この人もアタマいい詩書くなー。

ことばひとつひとつが考え抜かれてる。



「僕の精神状態は 教科書のように健全で」(「SWEET BABY」)とか、どうやって思いついたんだろう。

ミッチーが泉鏡花だとしたら、スガシカオは中原中也って感じ? ちょっと違う?w

ボードレールとルナールとか。わかりにくい??ww

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