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紫式子日記

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エルンスト・バルラハ展


ドイツ・表現主義の彫刻家 エルンスト・バルラハ展





東京藝術大学美術館にて。

初めて入った。



エルンスト・バルラハは今まで知らなかった芸術家。

駅で広告を見て

「これはヤバい、行かなきゃ!」

と思い立って観に行ったのです。



展示会場はバルラハの作風に合わせてか、静謐な雰囲気が漂っていました。

入ってすぐのところに『戦う天使』というミカエル像があります。

ミカエルがオオカミの上に静かに立ち、槍を天に向けて抱えている像です。

この種の像は「理性が欲望を制する」ことを象徴するとして、ドイツの教育機関にはしばしば置かれているものなのだそう。

ただ、一般的にはミカエルが制しているのはドラゴンで、槍もそのドラゴンを刺している、アグレッシブなものなのだとのこと。

それに対して、バルラハの『戦う天使』は随分と落ち着いた雰囲気です。

第一次大戦を経て、平和主義を掲げるに至ったバルラハならではの作風なのです。




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『その男、タカ(1)』もんでんあきこ・画


その男、タカ 1―加藤鷹ゴッドフィンガー伝説 (1)
その男、タカ 1―加藤鷹ゴッドフィンガー伝説 (1)




とうとうキタ!(・∀・)

加藤鷹の伝記まんがです。

AV男優志望の青年と鷹さんとの交流を軸に、鷹さんの今までが語られていきます。

1巻は初体験〜上京時のどん底について。
しかも『ワーキンガールH。』のもんでんあきこ先生が作画担当!

買うしかナイ!(・∀・)



「やっぱ、言うことカッコいいんだよ」

と男友達は鷹さんのことを、口を揃えてそう言います。

でもAV男優やって、場数こなしてるだけでそんなんなれるのかなぁ……と思っていたのですが。

やっぱり、送ってきているんですね。

壮絶な人生。


詳しくは買って読め。


男も女も、これを読めば鷹さんに惚れる。きっと。


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『57577―Go city,go city,city!』枡野浩一


57577―Go city,go city,city!
57577―Go city,go city,city!




ビレバンで買いました。

この人の作品で『ますの。』という短歌集があるのですが、それを4コマまんがにしたもの。

メンツは元奥さんの南Q太・しりあがり寿・リリー=フランキー・辛酸なめこ・松尾スズキ……

レビュー文を借りれば「ビレバン的に豪華」

というか、むしろ私はやまだないとのまんがを見るためだけに買ったようなものなんだけどね!



やー、でも、買って良かったです。

枡野作品を初めてまともに読む機会になったし……こういう自己嫌悪と自己肯定が入れ替わり立ち代わり出てくるの、好き……。

でも、いちばんいいのはやっぱりやまだないとだと思った・笑。

他の先生たちは割と短歌そのままに描いてるんですけど、ないと先生だけ独自のセリフを付けてるんですよね。

それと、短歌との絡みがいい。コラボの意義をわかっているというか。



全作品がまんが化されている訳ではなくて、白枠だけの歌も多いのですが……それがまた「余白の美」みたいなものを感じさせるとか、させないとか。

あと、全歌英訳がついています。


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『フレンチドレッシング』やまだないと


フレンチドレッシング
フレンチドレッシング




「フレンチドレッシング」の「フレンチ」は、たぶん「エロいぞ」という意味だ……と思う。

マリイという女子高生が、作品によって立場・相手を変えながら様々なセックスの在り方を示してみせる短篇集。

この構成は、ちょっと『ミウミウ』に似てるかも。



いちばんキたのは『青空のマリイ』

学園祭の夜、若い男性教師がマリイと屋上で愛し合います。

けれどそれらは全て彼の幻想で、実際は彼がマリイを強姦していたんですね。

最後にマリイは同級生から

「あんな奴のこと忘れちゃお」

と言われますが、マリイは

「忘れないよ

 …忘れてやらないあたし…

 忘れたくないや……

 バカみたいに愛されたこと………」


と青空を見上げて、エンドマークになります。

強姦された女の子にそんなセリフ言わせているまんが、他にあるかなー……と思うと……。

釈然としないながらも納得できる気がしてしまう、やまだないとの妙技が現れている作品かな、と。

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『恋に似ている』やまだないと


恋に似ている
恋に似ている




Mac使っていない時代のないと作品。

彼女の作品ではエロさ少な目の方。

でも「恋って何なんだろう」感「愛ってそういうものなんかなぁ」感はピカイチ。



ずっと夢のように恋していた人よりも「現実に恋してくれる人」を選ぶ『Hide and Seek』、

不倫を解消して同年代の男性との恋が始まる『私の昼と夜』、

そしていとこ同士のノブクニとエミを描く一連の『恋に似ている』シリーズの作品
から成っています。



『いとこ同士』にある

「キョーミは ちょっと 恋に 似てる

 でも ちょっと 恋とは違う

 恋とは ちょっと 違う

 でも ちょっと似てる」


というモノローグが秀逸。

ただここから、「キョーミ」だったはずが、徐々に「独占したい」になっていく、という展開なのですけれどね。

最後、ノブクニとエミは駆け落ちするのですが、そこら辺が明確に言葉で表されていないのが上手い。

決して理想的な幸せのかたちではないのだけれど、読後感はじんわりします。

「どこからが恋なのだろう」という疑問は尽きないのですけれどね・笑。

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