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紫式子日記

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映画『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』


★公式サイト
「エディット・ピアフ 愛の讃歌」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

 壮 絶 !

美輪様の本とかで
ぼんやりとは知っていたけど、
本当にスゴかったんだね、ピアフ。

ちっちゃい頃は娼館で育ってて、
大きくなってからは路上で歌って
お金をもらっていた。
(そーいやパリって今でも
 地下鉄とかでお金集めてる
 ミュージシャンとかいるし、
 土地柄として定着してるのかも。)

出産暦もあって、
でもその子供を
死なせてしまって
惨めさにもさいなまれていた。

いろんな男を転々としてたどりついた、
マルセル・セルダンとの情熱的な恋愛。
しかし2年後に彼は事故によって奪われる。

浮き沈みの激しすぎる人生。

でも、どんなときも、
ピアフは歌って歌って、恋した。
歌は彼女にとって生きる糧である以上に、
彼女を「生」につなぎとめるものだった。
劇中のピアフは
「歌が人生よ」
とまで語る。
立て続けに流されるシャンソンによって、
私たちもその人生の在り様を
感じることができる。

「私の人生に起こった
 いいことも悪いことも
 今となってはみんな同じ
 私は後悔なんてしていない
 後悔なんてしていない」


晩年に持ち歌となったこの詞を思い、
臨終のピアフは笑顔でこの世を去る。
幸福だったとは言いきれないけれど、
十二分に燃え尽きた人生。

(年表とか見ても「人生が早い」んですよね。)
観終わった後は、こっちも何だか
充実した人生を送ったような
満足感に浸れる映画でした。

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映画『パンズ・ラビリンス』



★公式サイト
「パンズ・ラビリンス」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

えへへ。
観にいった。
観にいっちゃった。

1944年のスペイン内戦下を舞台に現実と迷宮の狭間で3つの試練を乗り越える少女の成長を描くダーク・ファンタジー。『デビルズ・バックボーン』のギレルモ・デル・トロ監督がメガホンをとり、ファシズムという厳しい現実から逃れるため、架空の世界に入り込む少女を通じて人間性の本質に鋭く切り込む。イマジネーションあふれる壮大な視覚技術を駆使して生まれたクリーチャーや深く考察されたテーマに根ざした巧みな演出が衝撃的。(シネマトゥデイ)


とりあえず地下宮殿のバケモノが
キモすぐるグロすぐる。
あれに追いかけられるシーンでは
本当に首引っ込めた。
逃げたくてしゃーなかった。

PG-12指定だったらしいけど、
ワタシあれ12歳のときに観てたら
たぶんトラウマってた。
イャ反動でゴシックホラー、
ダークファンタジーが
より好きになってたかもだけどね。
10歳のときからビアズリー好きだしね。氏ね

ピカソとかガウディとか見ても、
スペイン人ってこういう
グロいというか生々しいというか、
ヨーロッパの中でもゲテゲテした
ものに寛容なイメージがありまふ。

これは『チェーザレ』の受け売りだけど
イスラム系国家に支配されてたっていう
背景もあるのでしょうかね。
「ラテン系、ゴート族、アラブ人、
 ジプシーなどの混血により
 現在のスペイン民族が形成された。」

ってWikipediaにも書いておるし。

なんかグロについて
延々書いてしまった。
本当はバケモノより、
レジスタンスをためらいなく殺す
オフェリアの義父=大尉の方が
コワいのだが。

映画自体は

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来年の手帳はコレっ

なんだか「手帳」で
検索してくる人が
いるぽいので、
今年も書いてみる。

2007年手帳
非常に使いやすかったので、
後続モデルを買いました。


2008 ダイアリー
アポイントメント・プランナー"リミテッド"
プルミエ/HV1(アイボリー)
1,785円(税込)


ウィークリースケジュール欄
予想を上回って便利だった。
バーチカルでその日の予定が
ヴィジュアル的にわかるのはもちろん、
たっぷりのメモ欄が!!!

バイト面接の電話とか来ても、
当日の予定を確認しつつ
約束の時間を書き込みしつつ
持ち物や住所まで書け、
すべてを見ながら準備ができる。

07年版はエリアが
線で区切られている
だけだったんですが、
08年版は細かい点々で
グリッドを引いたり
できるぽいです。
使い心地や、如何に。

マンスリースケジュール
メモ欄が(確か左だったのが)
右側に移動して、
「各曜日」→「週全体」
という目の動き&思考の連動が
考えられている印象ですね。

選んだのは使い込んだ革のように
加工されたビニールカバーの「プルミエ」。
色は飽きの来ないであろう
アイボリーにしました。

07年のは布張りハードカバーだったのですが、
カバーが付いていた方が、
DMやプリントを挟めるので便利。
私は自分で別売りの
ビニールカバーを買って、
かぶせて状差し代わりにしてました……笑。
(08年のものも「シャイニー」
 「フィオカルディ」はハードカバーのようです)

07年は月によって行動パターンが
ころっころ変わる年でした。
さて、08年はどんな1年になるのやら。

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映画『グッバイ、レーニン!』


「経た」時代だからこそ作れる、
思想や政治体制である以前に
「思い出」「理想」としての
「社会主義」。

激動の80年代末のドイツを舞台に繰り広げられるコメディドラマ。心臓発作による昏睡状態にあったため、ベルリンの壁崩壊、東西ドイツ統一の事実を知らない社会主義者の母親。ショックを与えることが命取りになることから、息子は事実を隠そうとする。


「車を注文してから
 出来上がるまでに3年かかる」

とか、東ドイツ時代の
聞きしに勝る
ジョークのような実情が
織り込まれる一方、
自由化が始まって
職を失った年配の
ご近所さんたちの声が
「西側化」の暗部を
さりげなく語ります。

東ドイツ時代のように「陳情書」を
代筆しに来る近所のおばちゃんが、
「昔みたいで懐かしいわ」
と言うシーン。
「大いなる実験の失敗」である歴史も、
彼女ら・彼らにとっては
「思い出の時代」だったということを
思い起こさせられました。

ラストの、でっちあげた
東ドイツ風ニュース番組で
「新書記長」によって
なされるスピーチは、
思想とか飛び越して感動モノ。

主人公のアレックスと一緒に
イカサマニュースを作ってくれた
映画マニアの彼が、何気に好きです。
ハンサムだし、直接会ったことのない
主人公の母親の葬儀に出席してるのも、
じんわり来た。

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映画『水の女』


久しぶりに「単館系」
「ミニシアター系」と
いわれる映画を観た気分。

映像美の映画……
なんだと思う。

冒頭の、涼の蛇ノ目が飛ばされて
木の枝にひっかかる、それを取ろうと
画面中央に伸ばされるUAの白い腕。

涼と優作が(初めて?)愛し合う
浴槽での文字通りの「濡れ場」、
肉体と水の質感だけが前面に出て
顔が写されないゆえのエロさ。

2人の幸せな世界は、しかし、
あっけなく終わってしまう。


「雨女と火男」って設定は、
水や火の描写を持ってくる以外では
あんまり生かされていません。

私は好きですが、
「雰囲気で押す」タイプの
映画がお嫌いな方には
向かないかと。

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