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紫式子日記

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気になる映画、数作。

『闇と光のラビリンス』イジー・バルタ
★イメージフォーラム・ダゲレオ出版サイト
またマネキンかよ!!
『オー!マイキー』を
ベルメールの人形愛の系譜に
連ねてみたくてしょうがない。

『サウスバウンド』
★公式サイト
トヨエツ好きで
70年代interestedとしては
観ておくべきかも、と。
54年生まれウヨの父も
注目しておりました。

『君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956』
★公式サイト
『サウスバウンド』とはまた
えらい違った
アプローチなのですが。

『カフカ 田舎医者』
★公式サイト
なんか予告編見る限り
「オトナのための
 日本むかしばなし」
って感じでした。

『クワイエットルームにようこそ』
★公式サイト
松尾スズキを摂取したい気分。
明るいメンヘル加減が良さそう。
大竹しのぶを観に行くだけで
モトが取れそうな予感もする。

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映画『追悼のざわめき』

★公式サイト
追悼のざわめき デジタルリマスター版 - goo 映画

「追悼のざわめき(デジタルリマスター版)」の映画詳細、映画館情報はこちら >>


で、観てきました。

いや、
ひどいわ。
山本直樹ふうに言うと、
しどいわ。

やっちゃいけないってことを、
あらかたやっています。

猟奇殺人、近親姦、人形愛、
輪姦、強姦致死、カニバリズム。


いえ、でもね、
そんな映画今まで
何本も、てほどじゃないけど
何本か見てきたし、
平気だと思っとったのですよ。

でもむりだった……orz

手ブレ活かしまくりの映像で、
酔ったっていうのも
あると思う。
映像うんぬんを除いても、
気持ち悪くなってた。

嘔吐シーンが
「吐いてる人の背後」
じゃなくて、
真正面から
口から将に出たところを
大写しだったりして、
そこで「おえっ」て来た。

鼻歌や、切なくて優しいメロディーが
全編を通してのBGMってのも
たぶん気味悪かった。

変な色気とか……
マネキン人形、
小人症の「夏子」、
美形兄妹の妹の
「らめぇぇぇぇぇ」
ってなりそうなほど
いやらしいふともも……。

会田誠が推薦文を
寄せているんですけど、
確かに彼の作品みたいな感じ。
(ちなみに肩書きは
 「ヘンタイ芸術家」。)

グロいしタブーだしエロいんだけど、
ついつい見入ってしまう感じ。
怖いもの見たさ?

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映画『ハンニバル・ライジング』


原作は秀作で、
さらさらーっと
読めたのですが……。

「メリハリ」のことで言えば
「ハリ」ばっかりで
(虐殺シーンが連続して)
疲れました……。

主役はイケメン。
「高貴な血で、知的で、
 かつクレイジー」
ってキャラを、
きちんと演じていました。
なんとなく鼻の感じが
アンソニー・ホプキンスに
似ていたのもポイント高い。

しかしなぜハリウッドで
日本人役をやらせるとなると、
コン・リーになるのだろう……。
工藤夕貴がいるじゃあないか。
剣道とか、合間合間に挟まってた
ジャポニズムにも辟易した。
比較的マシな日本趣味でしたが。

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映画『ダ・ヴィンチ・コード』


そうそう、やっとこ観たんですよ。

あの重層的な作品をよくぞ、
と意欲は買うし、
たぶんそこそこ
よく出来ているんだが、
「映像による原作の補足資料」
の域を出ていないのが残念。

あとエンディングシーンは、
あんなに一気に
シオン修道会員集まっちゃって
大丈夫なのだろーか。
映画だから見た目に
ドラマチックにするのは
仕方ないんだけれど、
演出に気合入りすぎて
若干あほっぽさが出ていた感。

知的推理ゲームの趣が削られて、
アクション重視になっちゃってたりね。

オドレイ・トトゥとジャン・レノは
原作のイメージとは違いましたが、
案外ハマっていて安心しました。

つぅかもっかいヨーロッパに行って
ちゃんと「美術の旅」をしたい……。
ノートル・ダムにハマったのが
パリに行った後だった自分とか、
愚かすぎる……。

★原作の感想はこちら

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『サプリ 5』『サプリ 6』おかざき真里

サプリ 5 (5) (Feelコミックス) サプリ 6 (6) (Feelコミックス)


珍しくブックオフに出物があって、
フィルムも掛かってなかったから
立ち読み。

そもそも『働きマン』も
あまり好きではないが
(私はちゃんと土日休める生活がしたい)、
『サプリ』はもっと好きじゃない。

と、いうのは、
主人公のミナミが
何をも肯定していないというか、
何も主張していないと言うべきか。

『働きマン』の松方は
「仕事したなーって思って死にたい」
とちゃんと言葉に出している。

でもミナミはそういう訳じゃない。
特にこの巻では
「女の子の中にいるのが合わないから」
「男の中に混じって
 仕事するほうが楽だから」
といった台詞で
そのことが明確にされていた。

ミナミと両想いになっている
カメラマン・サハラも
ミナミと自分との共通点を
「常に溺れていて、
 しがみつけるものに
 しがみついてしまう」
と表現する。

もともとこのまんがでは
「水」に関する描写が多い。
雨による心象表現、
川による内面描写、
バスルームでのセックスシーン
なんてのもあった。

「水」は「流されるもの」の象徴。
製作者側が意図的に
それを使っているとして、
だとしたら何を肯定し、
何を表現したいのか。

『働きマン』は仕事まんがだが、
『サプリ』は恋愛まんがだと
カテゴライズした方がいい。

確かに仕事をしている
シーンもあるし、
ミナミがそれに
やりがいを持っていることも
描写されている。
現実の壁にぶちあたるところも。

しかしどうしても紙幅を
とっているのは恋愛に
まつわるシーンなり描写で、
その恋愛に関してすら
ミナミは「流されて」いる。

芯のないヒロイン。
この作品の、何かがよくて
読んでいる訳ではない。
つい読み進めてしまうのは、
自己嫌悪という形の共感からだ。

いつか『働きマン』も『サプリ』も
素直に読めるようになったら、
私も丸くなったということだろうか。

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