2007/10/20 Category : Books 『紫の履歴書』美輪明宏 紫の履歴書 新装版新装版が出てますが、私が読んだのは↓の方。紫の履歴書美輪様ファンの中でもいちばん人気といっていいんじゃないか?この本。スミマセン、今まで読んでなかったのですが……。もっと詳細がギチギチ時系列を追って書かれていると思っていたのですが、詩による表現も多く、各時代にまつわるエッセー集といった趣ですね。この人の文才はとにかく凄い。流麗な文体で、どんどん読めました。内容はドロドロというか、ボロボロというか……。えっらいもんなんですけどね。長崎で被爆してこの世の地獄を見、上京して親と絶縁、浮浪者ギリギリの生活を送る、という激動の青春時代。20代はじめの「メケ・メケ」ブームと30代はじめの「ヨイトマケ」ブーム、その間の暗黒時代も重たいです。。。それでも様々な男性と恋をし、愛し愛され、奪ったり与えたりした。そういった「愛」が、最重要のファクターとして全編を貫いています。三島由紀夫が前書きを書いた初版を見てみたい。「日本の古本屋」で検索したら1500円。 [0回]PR
2007/10/18 Category : Books 雑誌『エロコト』 エロコト 2006年 11月号 [雑誌]いあ、1年も前の雑誌、というか『ソトコト』の増刊なんですけど、なんかバイオリズムの具合でか妙に気になっちゃいまして、ヤフオクで落札しちゃったんだな、見事にな。世界の坂本龍一が!「エロはエコである」という直感をモトに監修した、エロ+ロハス=エロハスの本!!しかし買って良かった。これは面白い。「エコ」を(一応)コンセプトに掲げたグラビアとか、小池栄子(祝・ご成婚!)を「縄文美人」として奉って「縄文人はもっと伸びやかな、 エコなセックスを 楽しんでいたはずだ。」っていう「縄文グラビア」を撮ったり。「縄文顔フーゾク嬢」とか、やりたい放題ですね、教授。進藤三雄×坂本龍一×リリー・フランキーの「オヤジ3人エロ対談」は、もはやエコとかすっとばしてスゴかった。でもちゃんと最後は話が「人間の根源的なエネルギー」にオチているところが上手い編集。あと、「ポルノで得た収益を 環境団体に寄付する」みたいなNGOを紹介した「エロいNGO」は知らなかった。タメになった。大人のオモチャ紹介ページとかもあって、見てて楽しいんだが、教授としては本当は「土に還る素材でできたオモチャ」とかを取り上げたかったんだと思う。あと「水に還る避妊具」を作りたいって言ってるんだけど、それ、ぜったい、使用中に穴開くよね。まぁ、コンセプトにどれだけ肉薄できていたかというと、・・・(´・ω・)★「SMOKER'S STYLE」坂本龍一インタビュー [0回]
2007/10/16 Category : Books 『爆笑問題の「文学のススメ」 』 爆笑問題の「文学のススメ」 (新潮文庫)爆笑問題も大きくなりましたよねぇ。「ボキャ天」の頃から大好きでしたよ。TV番組の方はスペシャルだけ見て、ダイジェストしか見たことなかったのですが。志麻子先生が「なんで怖い話ばっかり書くんですか」って訊かれて「だって私、顔が怖いじゃないですか」ってお答えになっていたのがやたらと印象に残っている。単なるテープ起こしかもしれないんですが、頭の中で太田×田中のやりとりが再現されて、電車の中でも笑ってました。ゲストも豪華。松尾スズキがどんなこと考えて暮らしてるのかとか、けっこう気になっていた。中村うさぎが何者なのかとか、あんまりよく知らなかったしね。平野啓一郎はカッコいいなと思った。ちょっと今度読んでみようと思う。ま、やっぱり団鬼六&加藤鷹の回のインパクトには、何も適わないんだけどな。 [0回]
2007/10/15 Category : Books 『パリジャンたちの日記』 パリジャンたちの日記なんとなくムシャクシャしていてなんとなく買ってしまった。たぶん癒しを求めていたんだと思う。いま「求めて痛んだ」って変換されたんだけど、あながち間違いじゃないと思う。で、実際に癒されたのでそれはそれで良かったし、ページデザインも秀逸だし(かわいくて読みやすい)いいっちゃいいのだが、やっぱぴこーいうオサレ系の本って手元に置いとく価値を感じないというか、パリで理想的な職業に就いてキラキラ輝いてるイケメンを見ていたところでお腹はイパーイにならないというか、本棚にあと1冊分しか余裕がなかったとして、コレを残すか澁澤の『快楽主義の哲学』を残すか!? ってシチュエーションになったら、明らかに後者をとるでしょうとか、そういう程度の本。各イケメンのページ毎にまとまっているオススメスポットのアドレスは便利そう。 つづきはこちら [0回]