2008/06/23 Category : Art 「誌上のユートピア」展@愛知県芸術文化センター ★愛知芸術文化センター 公式Web名古屋にビアズリーが!!!というだけで観に行く価値はあると思います。イャまじで。興奮して叫びだしそうになった。★『サロメ』の原画ぜんぶ来てたよ。っていうか、あれ★うらわ美術館の所蔵なんだな。さいたま県侮れねぇや。今回の展示、テーマは美術雑誌。ビアズリーが携わった★『イエロー・ブック』だけじゃなくて、ミュシャが関わった★『ココリコ』、クリムトが会長をしていたウィーン分離派の機関紙、★『ヴェル・サクルム』など19世紀末の貴っ重~~~~な美術雑誌の現物が拝めます!! 現物です! 現ナマです!!!とはいえ、ヨーロッパ世紀末の美術雑誌コーナーは第1部のみ。メインは、同時代にそれらの影響を受けながら発展し、美術界の展開を伝えるだけでなく美術をリードした日本の美術雑誌です。時代がジャストではないけれど、全体としての印象は「大正モダン」。竹久夢二とかも来てたし、そういうテイストが好きな人にはたまらんのではないかなぁ。当時の装丁・書籍デザインって、シンプルなモチーフと絶妙な色合いがスバラしいなぁって思いました。最低限の形状と色彩でどうにかしてるのは、印刷技術とかが制限されてるせいなんだけれど、技術が独特の芸術手法を生むって矢印もまたアリなんだよね。たとえばビアズリー、たとえばミュシャ。彼らの線画は、印刷物にすることを目的としていたから生まれたものでしょ。あとはやっぱり「文化とは触発されること」っていうか……。特にこの時代の日本美術ってそうだと思うんですよね。展示されてる雑誌の表紙とか見ても、ミュシャのパクリだったり(笑)。それでも日本的テイストを保持しようとしてるところに「愛憎」のような……東洋的なものへの呆れと愛着、西洋的なものへの憧れと警戒、のようなものを感じて好きです。そこ行くと青木繁ってスゲーな、と思った。★『海の幸』の印象が強いけど、あれってあの人の作品の中では凡作なんじゃないかと思う……。明らかにラファエル前派の影響受けてるけど、日本神話に題材を取った『わだつみのいろこの宮』とか見事な東西文化の融合だと思う。★東京国立近代美術館過去ログ「青木繁と近代日本のロマンティシズム」展今までこんなに青木繁に感心したためし無いんだけど、何でだろ。ナマ絵を一気に観るの、初めてだったからかな。 会期 2008年6月14日(土)-7月27日(日) 会場 愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階) 開館時間 10:00-18:00 金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで) 休館日 毎週月曜日ただし、7/21(月・祝)は開館、翌日の7/22(火)が休館 観覧料 一般/1,000(800)円高校・大学生/700(500)円小・中学生/無料装丁の仕事169人 (玄光社MOOK WORKBOOK ON BOOKS 7)竹久夢二―大正モダン・デザインブック (らんぷの本)17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword