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紫式子日記

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『ゴシックとは何か』(再読)


ゴシックとは何か―大聖堂の精神史
ゴシックとは何か―大聖堂の精神史


やっぱ面白い本だゎ〜。



前読んだときは

発生期の「元祖」ゴシックばかり

印象に残っていたけれど、

今回は18〜19世紀の

「ゴシック・リヴァイヴァル」に

目が行った。



『エロマンガ・スタディーズ』でも

「ミーム」が全体を貫くキーワードだったけど、

ゴシックもそうなった訳よね。

ゴシックミーム



で、合理主義的な

科学文明・産業社会が

発展すると同時に、

ゴシックの薄暗さ・不気味さが

ある層の人々に愛好され、

ゴシック・ホラー

ゴシック・ロマンといった

文学ジャンルになったってのも面白い話だよね。

この辺のことは、

この本の守備範囲外なんだけど。



さらにその後「ゴシックミーム」

音楽分野に受け入れられ、

それをMALICE MIZERのmana様が輸入し、

いまや「ゴスロリ」なんて

略称も定着してるんだから、

人の文化ってわからんもんです。



巻末、ガウディに関する記述が

熱っぽくて微笑ましかった。

ガウディは、ゴシック建築再建に

携わった建築家の著書を

ガン読みしてたらしいです。

「有機的」「グロテスク」「過剰」といった

キーワードにおいてだけでなく、

理論面においても

「ゴシックの正統な後継者」

なんですね。



夏にはスペインに行きたい。


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